冬は特に注意?ミドル脂臭のもと「乳酸」が溜まる原因と対策を紹介!

 

冬場は汗をかく機会がほとんどないため、ミドル脂臭を心配する人は格段に減ります。
私自身、ミドル脂臭を気にするようになったのは一冬を超えたあたりからで、いろいろ調べた結果冬場の過ごし方を改善するようになりました。
それ以降は気になることはほぼ無くなりましたが、それぐらい冬場の過ごし方は大切です。

 

冬場の過ごし方一つで春先に周りに迷惑をかけてしまう可能性がかなりあります。
今回は冬場にミドル脂臭を発する原因とその対策として冬場に何ができるかを紹介します。

 

 

 

ミドル脂臭はジアセチルと中鎖脂肪酸という2つの成分がまじりあうことで発生する悪臭です。加齢臭よりひどく臭うとも言われていて、30代から40代の男女(主に男性)が発することが多いです。

 

中鎖脂肪酸は皮膚上の常在細菌が皮脂をエサとして代謝・分解されたものです。これは頭皮を紫外線等の外部からの刺激から守る大切な役割を果たしているもので、特に臭いはありませんがジアセチルと混ざることで臭いが発生します。

 

問題はこのジアセチルです。ジアセチルは皮膚上のブドウ球菌と呼ばれる皮膚錠剤最近が汗などと一緒に排出される乳酸をエサとして代謝・分解されることで発生します。
つまり、疲労物質と呼ばれる乳酸が多く発生すればするほどジアセチルが発生しやすくなるというわけです。

 

ジアセチルもイヤな臭いを発しますが、中鎖脂肪酸と混じることでさらにキツイ臭いのミドル脂臭へと変化します。

 

 

 

そもそも冬場は汗をかく機会がほとんどないため、乳酸とブドウ球菌が混じることがなくジアセチルが発生しません。では、なぜ冬場にミドル脂臭対策が必要なのでしょうか?

 

実はこの「汗をほとんどかかないこと」が問題です。

 

通常、乳酸は汗と一緒に排出します。ところが冬場は汗をかく機会がほとんどないため、乳酸が思うように排出されません。これだけでなく、人の体は皮膚上にたくさんある汗腺と呼ばれる場所から汗を排出しますが、汗をかかない時間が長くなると必然的にこの汗腺は衰え、汗をかきにくくなります。こうなると、乳酸だけでなく老廃物なども体に残りやすくもなり、春先に久々に汗をかいたときに、ミドル脂臭だけでなくとてつもなくひどい臭いを発することになります。(私もこの経験があります)

 

さらに、冬場は気温の影響もあり血行が悪くなりがちです。そうなれば筋肉などに乳酸がたまりやすくなり疲れが取れないといった症状が現れやすくなります。寒いからと言ってゴロゴロと何もせずにいると、かえって疲れがたまり久々に汗をかくと臭いがひどいという悪いことずくしです。

 

下手に汗をかけば冷えて風邪を引きかねませんが、ちゃんと体が温まっていれば問題ありません。冬場だからこそ、きちんと汗をかく工夫を私生活に取り入れてみましょう。

 

 

では、具体的にどのようにすれば冬場でも汗をかくことができるでしょうか?
実は日頃の生活にちょっとした工夫を取り入れるだけでも十分汗をかく機会をつくることは可能です。
もちろん、運動を取り入れられればベストですがやはり簡単ではありませんよね?

 

冬場でもできる汗をかく一工夫をいくつか紹介しますので、取り入れられそうなものがあれば是非取り入れてみましょう。

 

 10分以上の半身浴

これは私も冬場に汗をかけるようにと取り入れていました。サウナのように汗をダラダラをかくことが目的ではなく、あくまで汗腺を刺激することが目的です。

 

入浴時のどのタイミングで半身浴をするかは人それぞれですが、じんわりと体がポカポカしてきたら効果が出ている証拠です。
冬場にやると、しばらくの間はなかなか体が暖まってくる感覚は出てきませんが、数日続けていると早い段階から体がポカポカしてきます。
※ 湯冷めなど風邪には気を付けましょう。

 

 高温手足浴

半身浴よりも、より汗腺に刺激を与えるのが高温手足浴です。
高温手足浴とは、43℃〜44℃の熱めのお風呂に膝から下とひじから上だけをつけて手足の汗腺を活性化させるというものです。時間にして大体10分〜15分程度で体は温かくなっていきます。
※ 冬場はもう少し時間がかかる場合があります。風邪を引かないように気を付けましょう。

 

私自身やったことがありますが、半身浴に比べて早く体が温かくなっていきます。ですが、これは血管や心臓への負担が半身浴に比べて大きいので、体力のない方や高血圧の方は控えましょう。

 

 汗をかく食品を取り入れる

カプサイシン

辛いもの食べたときに汗をかいたなんて経験はありませんか?唐辛子に含まれるカプサイシンは汗をかく作用があります。唐辛子に限りませんが辛いものは発汗を促す効果があるので、冬場は特に辛くて暖かいものを取り入れると良いですね。
※ 食べ過ぎると胃腸が荒れてしまう可能性があるので、無理のない量にしましょう。

 

コーヒーや緑茶

コーヒーや緑茶に含まれるカフェインには、交感神経を活発する興奮作用がありますが、これが影響して発汗を促す効果があります。
ただし、寝る前のカフェインは寝付けなくなる恐れがあるので、寝る前は注意が必要です。

 

 

 腸内環境の改善

意外に思われるかもしれませんが、腸内環境と代謝は関係があり、腸内環境が良くなければ肝臓に負荷をかけ代謝が悪くなると言われています。
腸内環境を整え腸の活動を活発にさせることでも代謝を上げることは可能です。

 

 

 運動

体の基礎代謝を上げることで汗をかきやすくさせることができるようになります。
そのために最も簡単なのが筋肉量を増やすこと。
筋トレや有酸素運動で筋肉量をアップさせることが出来れば、自然と汗をかきやすくなります。

 

ただし、冬場の寒い時期にランニングに出かけるのは人によっては苦痛ですよね。
そういう方は部屋の中でできる階段などでできる踏み台昇降やスクワットなどが良いでしょう。

 

ちなみに、足の筋肉はとても量が多く、代謝を上げるにはまず足の筋肉を鍛えるのが良いと言われています。実際、ダイエットで腰のくびれを作ろうと思ったら腹筋よりスクワットと言われているぐらいです。
そのため、スクワットで太ももの筋肉を鍛えることで、より代謝を早くあげることができるようになります。

 

 

 

年齢とともに代謝が落ちていくため、どうしても汗はかきにくくなります。ですが、冬場でも汗をかくちょっとした生活の工夫をすることで、簡単に汗をかけるようになります。

 

ある程度ストイックな方でない限り運動を継続するのは難しいかもしれませんが、お風呂に入る際の一工夫や、発汗作用や体を温める効果のある食品を食事に取り入れるのはそこまで大変ではありませんよね。

 

春先にひどい臭いにおそわれないように、冬場もきちんとミドル脂臭対策はしておきましょう!